「またやってるよ・・・」


呆れられるのには、もう慣れた。





素晴らしき カップルかな?





「しゅーへぇ!!」


廊下を左折すると、抱きつきたくなる後姿を発見。


「その声は・・・」


彼は静止すると、親指と人差し指の間を広げて、手でピストルの形をつくる。


だなっ!!!」


そう言いながらピストルを私のハート目掛けて銃口を向けた。









バキューン









音にならない音が、耳元をかすめる。





すごい。





ハリウッドスター顔負けのアクションシーンだ。


「残念vv はずれ。」


そう笑顔で言うと、一瞬。
























修兵が消えた。























不安になった。 物凄く。























脳内が98%修兵で、残り2%がおやつの事で汚染されているこの私が

とっさに倒置法という人類における有名作家が最も強調したい場面で用いる用法を使ってしまったほど


















どうしようもなく 不安になった。












まるで最後の希望の光が消えてしまったような、


異国の地で一人ぼっちにされたような。















そんな感覚。











0,1秒刻みに時間が長く感じられる。











「捕獲成功vv」





全身に温かみを感じた。

声も、体も すべてが私を救ってくれた。






「捕まっちゃったぁvv」

「捕まえちゃったぁvv」









えへへと笑いあう。

嗚呼、私達ってなんと素晴らしきバカップル。









え? ちょっと、



呆れないでよ。