-->














「眠いんだけど・・・」

「ほな、ボクが寝がしつけたろか。」



ギンがの上に圧し掛かる。



「重いんだけど・・・」

「ほな・・・」



何かを決心したように、ギンはの布団の中へ潜り込んだ。
















どうか、ささやかな眠りを。

















「冷たっ・・・」




真冬だというのにずっと外に、しかも裸足という姿で居たギンの手足は凍る程冷たくなっている。

このパターンだと

『こんなに冷たくして・・・ 温めてあげようか?』と優しい彼女を演じるか

『冷たいから入ってこないで』と追い出すという選択肢がある。

心優しき人なら、もちろん前者を選ぶだろう。

もちろん、私も超心優しき人だから、前者を選びたい所。

だけど相手がギンという事を考えると、何の迷いもなしに後者になる。

ギンに前者の行動をとると、今の状態より更に危険になるし、そんなのは自殺行為だ。



「ちょっと、冷たいから出てって。」

「何? ちゃん、えらい冷たいんやね。」



いや、貴方とお付き合いしてあげてるって事自体、私が心優しき人だって事を示唆してるじゃない。

早く寝たいのに。

眠気とギンとも闘わなくてはならないとは。

大体今何時よ? この冷たい空気と、ほとんど闇に近いこの明るさは・・・

どう考えても早朝4時、5時あたりが妥当だろう。



「ボクが何したいか、もう分かっとるやろ?」



そう言っているギンの手は、の胸の膨らみを探し始めている。



「どうせ変態なことでしょ?」



もうウザイったらありゃしない。

どれだけ欲求不満なんだろ。

昨夜のおかげで、こっちは腰の骨が折れそうなくらいなのに。



「変態は無いやろー?」



やっと探せた大きな膨らみ。

見つけると同時に、その大きな手で愛撫する。



「ちょっと、やめてってば。」



ありったけの力で、その手を払いのける。





























・・・・やっぱり力では、女は男に勝てないみたい。

払いのけたつもりが、逆に上から押さえつけられてる。

なんでこーなるの。筆者の趣味かよ。



「な、いいやろ?」



そう言い、ギンはニタっと笑う。

無いに等しい目を、これ以上細くさせてどーするんだ。




































キスしないでよ。 息苦しいから。



















触らないでよ。 感じちゃうから。



















笑わないでよ。 キツネっぽいから。















































眠れないでしょ?




















































========================================

暑かったから、涼しげなのが書きたくなった。

涼しげかどうかは別として。